まずは、動画を貼っておきましょう!これなんですよ。あなたの感想はどうでしょう??
ええ、クラシエのディアボーテオイルインシャンプーのCMでした。恐怖のカットがあることとは裏腹に、明るい音楽、洗濯洗剤のCM並みの底抜けな明るさのひまわりのカットがあって、なんとなく前半の暗さを後半で挽回しているかのようです。
あらためてYouTubeでCMを見てみると、女優の尾野真千子が二人(一人二役ですよね??)登場する理由は、最初のコピーで何となくわかりました。画面上の文字は「ある朝、髪が言った。」「髪と私」と切り替わりますが、ナレーションは「ある朝、髪が言った。・・・前みたいに素直になりたいんだ」となっています。
後ろから髪を見つめるのは、「私の髪」を擬人化したもうひとりの私、という意味なんでしょう!(たぶん・・・)だからこそ、最後の自分に抱きつくシーンで「おかえり」というセリフの意味が通ります。
バリエーションはまだ大丈夫この記事を書くために、クラシエのHPを訪問すると、予想外にビビッドなオレンジイエローのサイトデザイン!そこでこのCMにはいくつかのバリエーションがあることがわかりました。デザオが見たCMは機能篇15秒というタイトルがついていました。
ほかのCMを見ると、撮影のセッティングはほぼ同じながらも、違うコピーがあったりして、一人二役のことがもう少しわかりやすくなっています。たとえば冒頭に「髪は、もうひとりの私だ。」という文字とナレーションがあったりします。
白いシャツやグレーのTシャツではなく、黄色いニットを着ていてもう少し明るい印象のものもありました。このバージョンでも、「ある朝、髪が言った。」という文字と尾野真千子のセリフから始まり、一人二役感がわかります。
こうやってすべてのバージョンを見比べてみると、たまたまデザオが見た機能篇15秒が一番問題があるようです。
一人二役の意味がわかりにくいまずは、一人二役で、そのうちひとりが「私の傷んだ髪」っていう設定がわかりにくくないでしょうか?しかもその「髪」が後ろから私を見つめるなんて。
結果的に冒頭の画像(マグリットの複製禁止のやつね)みたいに、傷んだ長い黒髪の女性が二人並ぶ後ろ姿という気持ち悪さはやっぱりホラーですよ。
確かに、docomoのCMでも、携帯電話が渡辺謙や木村カエラになっているように、擬人化CMは珍しくないと思います。でも普通は別人だったり、キャラクター(私はあなたの髪よって登場する)だったりするから、まだ頭に設定がスッと入るのですが、本人と同じってわかりにくいです。
なんだかCMやPVの世界では、新しい動画技術や合成技術を使いたいだけのプランちゃうんか!と言いたくなるものが時々ありますが、これも単に一人二役に見せる一種の特撮技術を使って制作費を引き上げる口実にしたいだけのプランちゃうんか!と穿った見方をしてしまいます。。。(笑)
セット・ライトが暗いもうひとつデザオは気になる点が・・・。この背景のグレーのセット、暗くないですか?けっこうボロボロとはがれたようなグレーの壁は、傷んだ髪を象徴するものなのでしょうか?
それとライティングです。傷んだ壁もライティングが明るいと怖くはなりません。ナチュラル路線は死守しつつも、全体にどんよりと暗いんです。せっかくのイメージキャラクター尾野真千子がもったいなく感じます。もっときれいに見せられるはずなのに・・・。
ひまわりのカットが不自然に明るい暗いといちゃもんをつけておいて、明るいことにも文句を言うのは変に聞こえるかもしれませんが、このひまわりのカット、CM全体の基調に対して、明るすぎませんか?いやむしろ、デザオの勝手な想像では、商品のラベルデザインから察しして、クラシエさんは本来は、このHIMAWARIブランドはこのビビッド路線でいきたいんだと思いますけど。。。だからこそ前半の暗さが問題なのでは??
最後の商品カットもこの明るさです。このカットだけみたら、ほとんどアネッサの日焼け止めのCMみたいですよね―。あ、アネッサと言えばもしかして、5、6年前の蛯原友里のアネッサのCMでも似たようなことしてましたねー^ー^
これです(笑)商品がシャンプーなんで、アネッサの気分をナチュラル路線のインドアでやりましょうよーとか?いや、まさかそれはないですよね・・・(^_^;)
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