でも、勘違いしないでくださいねー!たまたまポスターを見かけたからと、適当によく知らない画家をご紹介しているわけではありませんですオ~。
もちろんデザオに少なからず関わりがあるのです。それは何かと言いますと、昔、同じ職場の先輩がデュフィ展のポスター、チラシ、チケットなどのデザインをしたことがあったのです。
さらにタイミングもぴったりで、実は、グラ雨でこのところご紹介してきた、アルフォンス・ミュシャ、トゥールーズ=ロートレックに続き、19世紀末から20世紀にかけてのフランスの画家としても、同じ時代、同じ場所にいた画家のひとりとして、関連してご紹介しているのですー(^o^)
デュフィって、誰?
ええ、ええ、その気持ちよくわかります。私も最初、正直あまり、というかほとんど知りませんでした。わ~か~かぁった、あのとき~♪
ラウル・デュフィ(Raoul Dufy 1877-1953)は、「色彩の魔術師」と呼ばれていて、美術史の系譜で言うと、フォーヴィスム(野獣派)の一員と見られています。
フォーヴィスムとは、原色を使った鮮やかで強烈な色彩を、自由奔放なタッチで描く画風のことで、他にもマティス、ドラン、ヴラマンク、ルオーなどの画家がフォーヴィスムと言われています。またいずれこれらの画家さんたちも、グラ雨で語りたいなー。
しかし、あくまでデザオの見解ですが、デュフィの絵は、その4人のガッチリとした重厚感のある色使いと比べて、子供の絵本のような軽やかさ、明るさが、フォーヴィスム(野獣派)というようなおそろしげなネーミングとおよそマッチしません。
フォーヴィスム自体が、その前の時代の印象派の影響から生まれているのですが、デュフィは、印象派の「軽やかさ」を最も継承しているように思えます。実際、水彩で描いている作品もたくさんあるのです。美術の先生に怒られるのを承知で言えば、子供がササッと描いたような絵もあります。
でも、グラフィックデザインをする中で「フランス風」を演出するときに良く使われる、ペンでさらっと描いたような不完全な線画に、水彩のような画材で薄く着色されて、あえてラフに描いたようなイラストタッチのルーツは、まさにこのデュフィあたりにあるんじゃないかと思ったりします。
現代のヨーロッパのファッション雑誌でも、デュフィのような感じのラフなイラストは、頻繁にファッション広告の表現方法として見かけますよね―!
面白いのは、この19世紀末から20世紀末にかけては、ミュシャやロートレックもそうだったように、商業的な芸術表現の場が増えて、画家が純粋な画家ではなく、多様な表現をしはじめているように思えるところです。
デュフィも、テキスタイルデザイン、舞台美術、タペストリー、陶器の装飾、VOGUEの表紙(!)を手がけています。そのせいか、作品が画家のそれというより、グラフィックデザインされているし、ファッショナブルだなと感じるのです。
だから何だか、太い額縁におさまっているより、CDジャケットだったり、ポスターだったり、インテリアアートとして使われておしゃれになる!みたいな感じなんですよねー!
この壁画は、1937年のパリ万国博覧会の電気館の装飾として制作された大作で、デュフィの代表作でもある「電気の精」です。パリ市立近代美術館に常設展示されています。サイズは高さ10m×幅60mという、お前アホか!という大きさです。
これは、み、見たい!
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