まず、親指の爪と言っても、それくらい小さく簡潔なという喩えで、本当にそんなに小さくスケッチを描いたら見えませんし、描くのも難しい(笑)というわけで、実際には数cm角(タバコの箱くらいから、大きい物でハガキくらいまで)の大きさで描くのが普通です。鉛筆でもペンでも筆記具は問いません。
おもに広告のアイデアを、頭の中から紙の上に出すために描くわけですが、別にデッサン力を気にすることはありません。大まかなレイアウトがわかり、自分やチーム、上司などに伝わればいいくらいの精度があれば良いのです。
でもキャッチコピーだけは出来るだけ「こんな感じのキャッチコピーを入れたい」という案を書き込んだほうがいいでしょう。たとえコピーライターでなくデザイナーによるアイデアでも、キャッチコピーはアイデアの切り口そのものを明解に表します。キャッチコピー以外のボディコピーやスペックの文字組は、サムネイルでは略して線のみにしてしまいます。
サムネイルは数多く描く普通、学生時代の図画工作や美術作品などは、下書きをして1つやりたいものを決めたら、先生や教授にOKをもらい、実制作に取り掛かると思います。しかし、デザイナーが描くサムネイルは、多少無理をしてでも、できるだけ数多く描くようにします。特に新人デザイナー時代には、上司や先輩からサムネイルのバリエーションを要求されるでしょう。
ちょうど野球選手の千本ノックのように、デザイナーにとってのサムネイルは、同じコンセプトでも、どれだけ表現アイデアの発想を拡げることができるかという将来へのトレーニングも兼ねているようなものだからです。
学生に(事前にクライアントやコンセプトを決めて)広告のサムネイルを15案描いてくるという宿題を出すと、「えーっ!15案も!」みたいな驚いた顔をして、実際に1週間後へとへとになって提出します。すでにデザイナーとして就職している人にとっては、本当に何でもない数で、事前の商品知識さえあれば、ちょっとした残業でできてしまうようなものです。しかし、初めてサムネイルをいくつか描くことに挑戦する学生には、「そんなに考えられるかな・・・」という不安とストレスをもたらすのです。
でも学生だからこそ、これくらい慣れておかなければなりません。なぜなら、学生が提出してくれるサムネイルを見ると、その内容にいくつかの顕著なパターンが見受けられるのです。
続きは次回へ・・・。
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