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グラフィックデザインの雨音

グラフィックデザイナー志望者&初心者に語りかけるブログ

2014年05月 | ARCHIVE-SELECT | 2014年07月

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アーティストとグラフィックデザイナーの違いとは?②

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引き続き、アートとデザインについて書こうと思います。

昨日の記事では、アートは制作者が自分の好き勝手やっていいけど、デザインは依頼者がいてギャラがあるから狙いどおりやらなくちゃいけないと書きました。

まるで、アート作品の制作が自由奔放かのように聞こえるかもしれませんが、アートはアートで様々な高いハードルがあることは言うまでもありません。また、依頼者がいてギャラのあるアート作品制作も普通にあります。ですから、実は単に依頼者がいるかどうかやギャラの有る無しだけでは、この違いは理解できません。

アートは自分のしたい表現(やその手法)ができていることが、まず第一に大事で、作品を見た人がどんな反応をするかは、二次的な影響と割り切っている側面があります。誤解をおそれず言えば、まずは制作者の自己満足が大事で、アーティスト自身が作品に自信がなかったり満足していないまま作品として発表するとしたら、エセアーティストと呼ばれるでしょう。

さらにアートは独自性や斬新さ、オリジナリティが重視され、その人にしかできない表現方法として評価されますから、作品そのものの出来栄えもさることながら、誰が作ったのかという「制作者の名前」がかなり重要です。アーティストに作品を依頼する人は、そのアーティストらしい表現の作品を望みますし、「誰の作品か」ということが大事なんですね。

それに対してグラフィックデザインを含む商業デザインは、クライアントから特定の狙いを達成するために依頼される制作物で、たいていの場合、クライアントから消費者へのコミュニケーションを「お手伝い」という側面があります。

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