グラフィックデザインの雨音

グラフィックデザイナー志望者&初心者に語りかけるブログ

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グラフィックデザイナーの基本・・・広告制作の流れを知る

20150508.jpg 

今日は、学生さんにとって知りたい基本中の基本である、「広告制作の流れ」について簡潔にご紹介しようと思います!

デザインの仕事を解説した本などを見ると、フローチャートというかロードマップで、ステップごとに膨大な「やることリスト」が書いてあります。たしかに理想はそうなんですが、時間の限られた緊急の仕事も少なくない広告業界で、あまりに真面目なマニュアルのような「広告制作の流れ」は、複雑過ぎてかえって理解を妨げそうです。

確かにグラフィックデザイナーの仕事は多岐にわたります。ペーパーバッグのようなシンプルなものから、商品ラベル、ときには立体的な製品や、店舗デザインに関わることもあります。どんな対象でも通用する「制作のロードマップ完璧版」を作ろうとするのできっと複雑になっていくのでしょう。

そこで、今回はポスター(印刷物)に絞って、ブログならではの、本当に要点だけに絞った内容で、解説を試みたいと思います。「広告制作の流れ」は10ステップです。

広告制作の流れ

①営業・仕事の依頼
まずは営業(仕事を取りに行く努力)という難題があることをお忘れなく。そして、仕事の依頼です。ここでは、ある商業施設のポスターとでもイメージしておきましょう。

②取材・打合せ
たいていは依頼とワンセットの打合せですが、詳しく話を聞き、ギャラやスケジュールなど条件面をはっきりさせ、「やります」「できません」を含めて決定します。

③コンセプトを立てる
表現案の前に、まずはクライアントと広告の狙いについてはっきり合意します。今回はポスターとしていますが、媒体が決まっていない場合は、その広告の狙いに応じて適切な媒体計画を提案することもあります。

④サムネイル(小さく描いたアイデアスケッチ)を描く
広告コンセプトにもとづいて、コピーライターとともに、様々な表現案(コピー案含む)を描きます。デザイナーのアイデアや企画力が問われる段階です。クライアントとの親密度によって、プレゼン用のラフやカンプを見せる前に、この段階で打合せをしていくこともよくあります。予算がありますから、制作可能な範囲で考えます。

⑤ラフ・カンプ制作
実際の広告に近い状態を(可能な限り原寸で)制作します。写真にはダミーの内容が使われます。デザイナーの表現力、レイアウトテクニックや、提案するものの完成度が問われる段階です。

⑥プレゼンテーション
ラフ・カンプでプレゼンテーションします。このとき常識的にはプランを説明する企画書も必要です。よほど人数が多いプレゼンや、重要度の高いものでない限り、立ちプレゼンのようなフォーマルな体裁ではなく、通常の打合せのような地味なプレゼンが多いと思います。

⑦実制作
表現プランが決定しクライアントの了承が得られれば、必要な実制作に移ります。モデルの撮影があれば、フォトグラファー、スタイリスト、ヘアメイク、モデルのブッキング、スケジュール調整が必要です。イラストの必要があれば、イラストレーターと打合せ、発注をしたりします。レイアウトに必要なテキストデータ(文字情報)も、コピーライターを中心に原稿化していきます。

⑧印刷入稿
今回はポスターということですので、印刷会社の営業さんに打合せをした上で完成データを入稿します。

⑨校正
印刷会社にテスト(校正)をあげてもらい、文字校正(文字のチェック)、色校正(色や写真、紙質とのマッチングなどのチェック)をします。校正は大事な最終確認ですから、たいていの場合、クライアントも作業に参画してもらいます。

⑩納品
ポスターが指定されたポスター掲出業者などに納品されます。印刷会社では予備を印刷してクライアントに納品していますので、デザイン会社としても完成品の記録として少し頂戴します。

以上です。

これは印刷物の場合ですが、媒体が変わっても、

打合せ→デザイン提案→実制作→校正→納品

という流れに大きな違いはありません。これを把握していれば、就職後も柔軟に対応していけることでしょう。

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手描きの文字をフルに使ってみるタイポグラフィ

進研ゼミ-1

地下鉄御堂筋線や阪急電鉄などで掲載されていた、進研ゼミのポスターです。

今日も広告表現の詳細には踏み込まず、サムネイルバリエーションを考えるときのヒントをひとつピックアップします。今回は、タイトルにもあるように、「手描きの文字を使うというタイポグラフィ」です。

MACによるグラフィックデザインが方法としてスタンダードになった今、学生さんや新人デザイナーほど、かわったフォントで凝りたおしたいという欲求が強いものです。

しかし、本来、タイポグラフィは、コンセプトの範囲で、完全に自由です。

ならば、マジックペンで描いたような、鉛筆で描いたような、クレヨンで描いたような、文字で伝達しても何も問題はありませんよね!ただ単に、メインビジュアルの一部に手描き文字を取り入れるという程度ではなく、ほとんどの文字を手描きにすると、それはそれで非常に一貫した強いトーン&マナーになります。

進研ゼミ-4
 

この進研ゼミのポスターの場合、手描き表現により、学生らしさ、落書きっぽさ、が表現されています。それによるライブ感が楽しさにもつながるし、広告を見る人が読む楽しさにもなるという作戦ですね。手描きですが、色を赤に統一し、トーン&マナーがバラバラになることを防いでいます。

海遊館
 

この海遊館の広告も、進研ゼミの広告と、テイストはまったく違うものの、手描き文字による元気良さを表現しています。惜しむらくは、「あなたは心の声を抑えきれるか。」というキャッチコピーが、フォントで入り、せっかくの元気良さをジャマして説明くさい仕上がりにしてしまっていますが・・・。

進研ゼミ-2
 

読者の皆さんも、課題で仕事で、サムネイルのバリエーションを考える時、あえてフォントを使わず、手描きにこだわってみるアイデアも取り入れてみてはいかがでしょう?

確かに、手描き文字風のフォントデザインも増えてきていますので、長文であればそういうものを取り入れることもできますが、やはり不揃いの手描き文字には、元気良さでかないません。もしコンセプトに沿うなら、手描き文字を使って、面白い表現に挑戦してください!

好きな画材で描いた独特の筆致の文字を、スキャナーで取り込んで画像として使ったり、イラレのライブトレース機能をつかって、画像の文字をベクターデータに変換してイラレで着色したりの扱いも可能です。

ぜひ、おためしあれー。

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ギラッと光って目立つ!箔押しの迫力。でも修正変更はコスト高。

のどごし生の金の箔押し-1 

はーい!キリンのどごし生の車内吊りポスターです。

これまでなら、この広告表現について、あーだこーだと解説するところですが、今回はデザインの勉強をしている学生さんや若いデザイナーのために、このキャッチコピーに使用されている金箔について少し書きたいと思いますよー!

この金箔は、印刷効果のひとつで「箔押し(ホットスタンプ/ホットスタンピング)」というものです。箔押しはCMYKや特色などのインクによる印刷ではなく、専用のホットスタンプ泊というものを加圧・加熱させて、ギラッと光るような効果を得る加工法です。

広義、狭義、いろんな説明の仕方はありますが、ポスターなどの印刷物や、商品ラベルなどで広く一般的に使用される方法です。人気漫画のバガボンドの単行本表紙も、タイトルは箔押しが使用されています。

実際に箔押しをしたいときどうするかというと、デザイナー視点で見ると、通常の印刷指示と同じく、印刷会社に依頼してやってもらうことになります。

金色がもっとも頻度高く使われるんじゃないかと想像しますが、銀色、銅色、その他のメタリックカラーの箔押しも可能です。もし職場のつてで、印刷会社に頼んで箔押しのサンプルを見せてもらうと、同じ銀色でもいろんな種類の金属感の箔押しがあり、面白いと思いますよ。

箔押しは特色の金銀他のメタリックカラーよりはるかに金属質な光沢感、実際の立体感が付けられるので、特色よりもっと目立たせることができます。一般的にはほかのすべての印刷が刷り終わったあと、最後に箔押し加工を施します。

インパクトがあるので、ここぞというときに使うと効果的ですが、デメリットもあります。

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ストライプ、ボーダー、ドットのパターンが難局を救う!

アディダス 

はーい!

ここのところ、自分の中で、日々新しいビジュアルアイデアに苦しんでいる若きデザイナーや学生さんのために、ヒントとなってすぐに取り入れられるような、具体的なピンポイントのデザインの話をブログで書きたいなーと思っています。今日も、その気持ちからピックアップしたネタですよー。

大阪・心斎橋にあるアディダスのショップの前を通りかかりました。

ウインドウディスプレイは、普通にマネキンやら何やらを入れだすと、やたらとコストがかさみ、細かい更新が難しくなるものです。でも、この画像のようにグラフィックでうまく逃げられると、コスト軽減にもなるし、細かくビジュアルコミュニケーションに変化をつけられるのでいいですよねー!

特に今日注目したいのは、単純なパターンをグラフィックに取り入れるというアイデアです。

このアディダスのビジュアルを見てもわかるように、単純な線を繰り返したパターン(柄)で、文字や背景を構成するという方法があります。ちなみに、この画像のウインドウディスプレイの場合は、ストライプ(縦線)やボーダー(横線)を斜めにして、ガラス面と奥に吊っているシートの距離の差を使って、干渉縞(モアレ)をわざとつくるような効果まで狙ったグラフィックアイデアです。

普通の印刷物ではなかなか取り入れにくい効果ですが、本のカバーやラッピング関係で透明シートや半透明の紙を使えば、わざとモアレを生み出すアイデアも可能ですよねー。

ドット(水玉模様)があると、もっとポップでかわいらしい印象になるのですが、ここでは線だけで構成しています。たぶん、ポップさよりも、スピーディーな印象を優先されたのでしょうね!

アディダス2
 

こういう単純なパターンをグラフィックやタイポグラフィに取り入れると、単調な色彩構成が一気に面白くなるから不思議です!

印象はおしなべて「元気」で「スポーティー」、「カジュアル」な表現向きです。あまり「エレガントさ」や「高級感」の必要なビジュアルには適しません。ポップアートと同じく、非常に現代的な表現なので、あえて古いモチーフをこのようなパターンで表現すると面白いミスマッチも生まれます。

パターン自体は、イラレでつくることもできますが、素材集でも良い物がたくさん出ています。素材集に頼ると、ついつい複雑な絵柄を使いたくなるのですが、それでは自分のオリジナリティに欠けますので、ぐっと我慢。ここでは単純なストライプ、ボーダー、ドット柄をオススメしておくにとどめましょう!(笑)

イラストレーターのあなた!イラストでも効果は同じですよ~っ!(^^)

うん、今日は普通のブログらしく、短くまとまったかな!?え?まだ長い?お客さん、キビシーね~(^_^;)

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レイアウトあるある 横長スペースに人物をズラッと並べる!そして文字の入れ方に迷う!?

ライザップ 
紳士服2着 

こうやって並べてみると、なんか笑けます・・・。笑けるって言い方、変ですかね・・・(笑)笑えるってことですよ。

広告の内容も、サイズも、目的も違う2つの広告の画像ですが、ワイドな広告スペース比率を活かして、人物がズラッと並んでいますね。でも、片方が厚手の冬服を着ているのに、片方が裸同然というのも、また笑ける理由かもしれません。でも、よく思い出してほしいのですが、駅や地下街にある電飾看板や大型広告スペースは、実はほとんどが横長なのです。

これだけワイドな比率で人物を入れるとなると、デザイナーならぜったいにサムネイルのひとつはこのパターンですよね(笑)デザイナーにとってはレイアウトあるあるですね(^^)。

なぜひとつはこのパターンかというと、この画像はたまたま人通りの多い通路での大型広告ですが、たとえこれが新聞3段広告でも、平べったい横長の広告スペースの宿命は、人物がレイアウトしにくいということが原因です。

人物(モデル)の立ち姿の写真は、どう転んでも縦長です。よほど顔のアップにしない限り、たとえ足でカットしたとしても、比率が細長い縦型なので、平べったいスペースにレイアウトすると、必然的にめちゃくちゃ小さくなってしまいます。

もしその人物写真がひとりなら、余計に左右のほとんどのスペースが余白になってしまうので、たとえそこにキャッチコピーや商品名を大きくレイアウトしたとしても、メインビジュアルである人物のインパクトが弱すぎバランスが悪くなります。

そこで、デザイナーなら誰しも、メインビジュアルのボリュームアップをはかります。その典型的な方法のひとつが人物を増やし横に並べることなんですね。これは、よくある方法だからやってはいけないという意味では決してありません。良い解決策だということですよ。おすすめです。

しかし、その場合に気をつけないといけないことは、それが2人や3人でなく、画像の2つの広告のように10人規模で並ぶと、今度は逆に文字のレイアウトに困るのです。ボリュームアップした人物たちが大きくなりすぎ、文字を余白で処理できなくなるわけです。

そうなると、並べた人物の頭の上の余白に挿入するか、足の上に文字を乗せないといけません。現に画像のライザップと阪急百貨店の広告はそうしてますよね。

これはひとつの手堅いレイアウトパターンです。レイアウトパターン無限にあるように思えて実はそんなに多くないし、ある程度覚えられるものです。当ブログでも、今後レイアウトパターンに注目してご紹介していきたいなーと思っています。

今日はコンパクトに終えられそうです・・・(^^)

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