グラフィックデザインの雨音

グラフィックデザイナー志望者&初心者に語りかけるブログ

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「デザインは問題解決です」ってホント!? デザイン概論⑤

デザインは問題解決

前回までに、デザイン概論のテーマとして「デザインってどういう意味?」を語ってきました。今日は、デザイン概論の最終回として、よく聞く、「デザインとは問題解決することです」という説明について、私の異論をぶつけたいと思います!特にデザインの勉強をしている学生さんや、新人デザイナー教育のときに、この説明を使うことについての問題点です。

「デザインとは問題解決だ」という説明を、著名なデザイナーや大学教授がそういうと、そうなのかと納得してしまいそうです。これは海外でもそのように言っているケースも見られますし、一部、本でもそのように解説してあることがあるようです。それって、どうなんでしょうか?現に、前回の記事でご紹介したウィキペディアにも、下記のような説明の部分がありました。

(抜粋)また、デザインとは具体的な問題を解決するために思考・概念の組み立てを行い、それを様々な媒体に応じて表現することと解される。(下線はデザオ)
デザイン - Wikipedia 

「具体的な問題を解決するために」とありますねー。

ところで「問題解決のため」と言うには、前提として問題があることになります。きっと道に迷っている人のために案内看板があったり、家電製品の操作に困らないように取扱説明書があったり、企業が新商品を効果的に売り出すために考案された広告だったり、そういう広い意味での「問題解決」でしょうね。

この発想の延長上に、「デザイナーは医者みたいなものです」というたとえ話も成立します。クライアントのかかえる問題について、話を聞き、診察し、解決策を提示する、医者みたいなものだというわけです。

そう考えると、「デザインは問題解決」という説明は、確かにいろんなケースを、かなり広くカバーできる説明とも言えそうです。

でも、デザオは以下の3つの理由から、この説明は、間違っているとまでは言わないまでも、デザイナーを目指して勉強する学生さん、あるいは新人デザイナーたちを、混乱させる教え方だ、と思うのです!

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| デザインの基本(考え方編) | 17:30 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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【決定版】「デザインってどういう意味?」 デザイン概論④

デザインってどういう意味?

前回までに「デザイン」という言葉の意味を探って、下のような結論に至りましたねー。

デザインとは、
(1) 意思をあきらかにして
(2) 計画・設計して
(3) 図や形として表現する

こと。

これをよりシンプルな仕事用語に置き換えると・・・

デザインとは、
(1) コンセプト(を明確にして)
(2) プラン(を練り)
(3) 表現(して伝える)

こと。

ところがです・・・。

「(3)表現」だけを「デザイン」として語ることが多い

そーなんです。いくらデザインという言葉の本来の意味をあなたが把握しても、その言葉を使う(運用する)うえでは、まだ問題があるのです。つまり、それは就職面接では役立っても、世間一般の人々と打合せするときに、そのまま使えない場合が多いのです。

世間様の視点では、「デザイン」とは(おそらく、いやほぼ間違いなく)上の3ステップのうち「(3)表現」のみを捉えて、「デザイン」だとしています。どうしてなんでしょうか・・・?

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【決定版】「デザインってどういう意味?」 デザイン概論③

20180613

前回の記事で、デザイン design の意味を調べて語源への旅をしてきました。その結果「意思をあきらかにして、計画・設計して、図や形として表現する」という3ステップが読み取れるというところまでお話しました。

(1) 意思をあきらかにして
(2) 計画・設計して
(3) 図や形として表現する


これでもじゅうぶんわかりやすいのですが、この3ステップを、デザインの現場の普通の言葉に変換して、捉えなおしたいと思います。そのほうが、現デザイナーのかたにも、しっくりくると思うからです。

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【決定版】「デザインってどういう意味?」 デザイン概論②

デザインってどういう意味②

前回、「デザイン概論」の授業を依頼されたデザオは、授業日程の大幅圧縮を提案して、簡潔にした上で授業をやることにした、というお話をしました。そのテーマは、「デザインってどういう意味?」です。

そう、言葉の再定義です。当ブログ冒頭から、コンセプト、モチーフ、タイポグラフィの解説などで語ってきたように、まず第一歩は言葉の意味を調べたうえで、自分で理解しやすいようにシンプルに把握することが大切ですよね。自身の中でシンプルに定義されていると、忘れにくいし、現実の仕事をするときに、応用、対応、発展が柔軟に出来ますから!

たとえば、もしデザイン事務所に就職面接に行ったと思ってください。そこで、「あなたはデザイナーに応募されていますが、デザインってどういう意味かご存知ですか?」と質問されたとしましょう。ぜったい、あわてますよね?(笑)

勉強して自分ではわかっているつもりのことでも、それを人に簡潔に説明できるかどうかは、別次元の問題です。そんな窮地のときも、シンプルに把握していると、あわてず人に説明することができます。それが的確であれば、きっと相手を感心させることでしょう。

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ほんとに就職に必要?「デザイン概論」←何だか かた苦しいんですけど・・・。「デザイン概論」①

デザイン概論

何年か前に専門学校のスタッフさんから、「デザイン概論の授業をやってもらえませんか?」って言われたんです。大学でもちょっとデザイン寄りの授業を取ろうとすると、デザイン概論っていう授業タイトルよくありますよね?あなたは、デザイン概論って聞くとどんなイメージですか?

私の持っている一般的なデザイン概論の授業イメージは、おじいちゃん先生が、社会学とか心理学とか持ちだしたり、工業デザインや公共施設の例なんかを、古めかしい写真を見せながら滔々と語る眠たいイメージです。そういう授業は、正直嫌いです。

厳密に言うと、嫌いというより、こんなに急いでいる時に「そこやらなあかん!?」って感じです。←こりゃあ、また多方面から怒られそうな予感がしてきたぞ・・・。わかってます、わかってます。本来は、デザインの歴史や、工芸、理念など総合的に幅広くカバーするタイトルですよね。だからどこの美術系学校にもある授業タイトルですよね。でもね~、要るのかなぁ。。。

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| デザインの基本(考え方編) | 15:00 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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