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グラフィックデザインの雨音

グラフィックデザイナー志望者&初心者に語りかけるブログ

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クリエイティブの時代は終わった。これからはビジネスの時代になる。←えっ!?

クリエイティブの時代は終わった。

「クリエイティブの時代は終わった。
これからはビジネスの時代になる。」

代理店の◯報堂出身のある経営者の方が、こう言いました。

言葉尻だけを捉えて反発すれば、「べらぼーめぇ!何言ってやがんだい、これからますますクリエイティブな発想が求められる時代でい!ビジネスの時代なんて何世紀も前からそうじゃねーか?」と言うでしょう。

しかし、昔からこの方の抽象的な表現に慣れているデザオは、そういう直接的な意味で言っているのではないとすぐ気づきます。

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今日もイラストレーターとデザイナーで迷える子羊の相談がありました!?

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またひとり、授業後に相談にきた生徒さんがいます。Nさんとしておきましょう。

Nさんは、話を聞くと、イラストレーターを目指して勉強中の女性ですが、いきなりフリーでイラストレーターの仕事を始めることの難しさに十分気づいています。またグラフィックデザインの仕事にも興味があり、やはり就職するためには、イラストレーターではなくデザイナーでないと無理でしょうか?という主旨の質問です。

また世の中の、現在成功しているイラストレーターの方々の中で、「元グラフィックデザイナー」というよくある共通項を見つけたことも、彼女を悩ませるようです。イラストレーターを目指すにしても、いったんデザインの仕事をしてからのほうがいいのでしょうか?という質問もありました。

結論的には、その作戦に賛成です。

イラストレーターへの志望度が高い場合は、大変でもイラストレーターとしての活躍を目指して邁進すれば良いのですが、彼女はデザイナーにも惹かれていて迷っています。その場合は、デザイナー→イラストレーターのほうがルートとしては進みやすいと言えるでしょう。

イラストレーターに仕事を発注する人は、だいたいデザイナーが多いです。雑誌系なら編集者から直接もあるでしょうし、クライアントの宣伝担当の直リクエストもありえますが、原稿のやりとりなどリアルな状況では、デザイナーを相手にすることが基本になります。

デザイン会社勤務や、デザイナー経験があることは、そのイラストを発注する側の考え方、視点を学べるということで、とても有利です。イラスト代の相場感もつかめるでしょうし、デザイナーにとってどういうイラストレーターが助かるのかというニーズも理解できるでしょう。

別に、デザイナー→イラストレーターというルートが確立しているわけではないのですが、往々にして、グラフィックデザイナーの人はもともと絵を描くのが好きな人が多く、元デザイナーのイラストレーターが多くなるのでしょう。

そういう話をNさんにすると同時に、その場合でも注意をひとつ伝えました。

当たり前ですが、グラフィックデザインの仕事も大変で、決してイラストレーターになるための腰掛けとしてしばらくチョチョッとやってみて、そのあいだにイラストコンクールや雑誌への投稿、作品集づくりに精を出そうなーんて考えていたら、そんなに甘いモノではありません。

毎日遅くまでがんばらないと仕事が回らないので、ひーひー言いながらデザインの仕事をしていて、ふと気づいたら何ヶ月もイラスト作品を描いていないということになりがちなのです。Nさんには、そういうことも頭に置いておくよう言いました。

このNさんと同じような悩みをもっているかたへ。

今日の記事だけでなく、これまでにもイラストとデザインに関して、いくつかの記事を書いてます。きょうの話と合わせて読んでもらえるといいかもでーす!

関連記事:【Q&A】 デザインの課題で、自分のイラストを使おうとしたらダメなんですか?


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デザイン本はたっくさんあるのに、どうして読まないの!?→情報過多で迷子になってました(^_^;)

書店の本棚 

わざわざ専門学校に入学するくらいデザインに興味がある学生さんたちなら、少なくともデザインの雑誌や、デザインや広告の本を買って読んだりしているんだろうと思いませんか?

ところが、そういうことをしている人は少数派です。講師を始めた最初のころは、素直な疑問として、どうして書店でデザインの本を買ったりしないの?と思いました。

デザオも、若いころは(今も十分若いんですが)、立ち読みとかしたら、自然と「この本欲しいなー、わ!高いなー。どうしようかな~、っでもきれいだなー、ためになりそうだなー、ええいっ買っちゃえ!」てな感じで、デザインや美術やコピーや写真の本などを買っていたものです。

まして今は、昔からするとはるかにたくさんのデザイン本が販売され、専門性も高いニッチな本も多いです。DTPの進化もあって、ソフトの扱い方から、印刷の本まで、デザイン本と言ってもカテゴリーが細かく分けられています。デザインの勉強をしたい若者にとって、しばらく立ち読みしたら、ピンポイントでかゆいところに手が届くような本が見つけられそうなものなのに・・・。

学生さんに、「どうしてデザイン本買って勉強したりしないの?」って質問してみたりします。すると、いろんな答えが帰ってきます。

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アートディレクターってどんなことするんですか?→工務店みたいなもんだよ→はぁ!?

20150312-1.jpg

デザオの友人のSTくんは、建築関係の仕事をしています。おもに個人の住宅や店舗などのリフォームなどを手がけます。デザオも建築やインテリアは好きなので、STくんの仕事の話も、まるで業界の人間のように、興味津々で聞きます。

そしていつも感じることは、STくんのような仕事は、何てアートディレクターの仕事と似てるんだろう!ということです。

STくんは昔つとめていた工務店からの仕事も、一職人として受けますし、自分が顧客と打合せして仕事を受けることもあります。自分が窓口となる場合は、STくんはお客様の抱える問題を聞き出し、改善方法を提案し、見積リを書きます。つまり、職人さんとは言え、接客やコミュニケーション能力はとても大事です。

いざ仕事が動き出すと、解体屋さん、大工さん、左官屋さん、電気屋さん、水道屋さん、コーキング屋さんなど、いろんな個人でやっている知り合いの職人さんたちのスケジュールを調整し、工期を予定どおりに進めるように毎日現場にかよって身体を動かします。

STくんいわく、彼自身も現場経験が長いので、簡単なことなら、解体もできるし、大工仕事や左官的なこと、電気的なこと、水道のこともできます。コーキングも慣れたものだそうです。だから、たまたまその時期ヒマで、ぜんぶ自分でやれそうだと見ると、できるだけ他の職人さんを入れることなく自分でやるようにします。

全部自分で受けて自分でやると、儲けが大きくなるからです。しかも、自分がやるんですから、細かなところに目が届いて作業全体の把握もしやすいというメリットもあります。

でも、当然のことながら、自分で出来るからと言って、儲かるからと言って、ぜんぶ自分でやろうとすると、他の仕事を入れにくくなります。その仕事ひとつに集中して一定期間そればっかりに取り組むんですからね。すると、皮肉なことに年間の仕事量(数)で考えると、少なくなってしまいます。

ですから、もっと受注を増やし、利益をあげるためには、ある程度職人さんたちに任せることによって、その空いた労力で他の仕事も同時に進めるようにすることです。それにより、ひとつひとつの利益は多少下がったとしても、受注量が多くなり年間ではそのほうが利益が大きかったりするわけです。

これがまさしくフリーのアートディレクターも、まったく同じような状況なんです!

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またひとクラスが卒業。みんなガンバレ!とちょっと感傷的に見送る、いつもの最終日。。。

20150310.jpg 

3月は別れのシーズンでもありますよね。デザオも1年間教えていたクラスが最終日を迎えました!

1年とはいえ、デザオは専業の講師ではありません。だいたい週に1回、4時間ほどのおつきあいしかありません。デザバヤシ先生と持っていたクラスです。社会人も多いし、平日みっちりのコースに対して決して十分とは言えない大急ぎの慌ただしいデザインの勉強です。早いよ、早いよ、と予告してきましたが、やはり生徒は1年がこんなに早いとは思わなかったと言います。そんなもんですよね!

クラスの個性は様々で、ひとつとして同じような感じにはならないのですが、どんなクラスでも最終日は、デザオも学生も、少し感傷的になっちゃうものです。デザオも、「ああ、もうお別れだ。自分は彼や彼女たちに必要なこと、役立つことを十分伝えられただろうか、勉強できる機会を作ってあげられただろうか?」と考えてしまいます。

努力家の生徒や真面目な生徒だけでなく、さぼっていた生徒も、休みがちだった生徒も、文句言いだった生徒も、最終日に顔を見せているなら、何がしかの価値をおいてくれているのかもしれないと希望的に考えて、最後まで一所懸命話をしてきました。

でも、一方で、彼らの将来に「絶対大丈夫」なんて責任は持てないことも重々承知しています。少なくとも、就職活動、転職活動をするとき、仕事を始めた時、少し慣れてきた時、何年かたったある日、それぞれのタイミングで、「ああ、デザオ先生の言ってたことが役に立っているな」と思ってくれるようにと、いつも願ってこの日を迎えます。

打ち上げも終えて、落ち着いた今日、昨年の卒業生からメールで、名古屋の広告代理店に就職が決まりました!と嬉しい報告が届きました。「社長との面接で話した内容はデザオ先生に教わったコンセプトの話で、そこを気に入ってもらい採用してくださいました!」と、嬉しいお世辞を書いてくれました。

若い学生の方に言いたいのは、コンセプトの意味とその大切さ、その扱い方を理解したら、「ただのデザイナー」ではなく、「ディレクター」が出来るんですよーということです。

卒業後こそ、じわじわと効いてくることを願って、「みんなガンバレ」。

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